静かすぎるオフィス、多少の音が流れるだけで仕事の効率上がると思った

静かすぎて”シ〜ン”っていう音が聞こえてるよ!

今回は働く環境についてのお話です。

一番最初に勤めていた会社は、50人程度が1フロアに集まって仕事をしていたのですが、いつもシーンとしていました。

それはもう静かで、逆に「シーン」という音が聞こえるくらいでした

わたしはこういう状況がとても苦手なので、入社して一番最初に強く思ったことは「会社という場所は静かすぎて緊張するな…」ということでした。

サイレントオフィスなるものはよくないっぽい

技術の進歩やメールの普及により、機械音や電話の会話などの雑音がほとんどしなくなった労働環境を”サイレントオフィス”と呼ぶそうです。

今どきの静かすぎる職場は「同僚と話がしづらい」「パソコンのキーボードの音だけが響いていたたまれない」と不評で、会社も職場の冷たい雰囲気が社員の力をそいでいるという危機感を持ち始めた。音楽をリラックスのためではなく、仕事の生産性を上げるために活用する各社の事情と働き手の思いを探った。

引用:職場に音楽 「静かすぎる」のも実は考え物-nikkei style

静かすぎるオフィス環境が社員に居心地の悪さを感じさせうるということで、近年サイレントオフィスの改善をする企業が増えているそうです。

あまりにも音が筒抜けだと商談スペースで取引先や顧客のプライバシーが守れないということも理由の一つだそうです。

(プライバシーとは少し話がそれますが、わたしもお客さんの商談スペースで話をしているときに隣のスペースの営業マンの声が大きすぎて、目の前のお客さんが何を言っているか全然聞き取れなかった経験があります)

パソコンのキーを打つ音も、お菓子を食べる音も、少しの物音でもオフィス内に響き渡るので、一挙一動に気を使う。

まるで張り詰めた見えない糸にがんじがらめにされながら仕事をしている気分でした。

同僚との雑談も仕事のミスもお客さんとの会話も全部聞かれちゃうよ!

プライバシーも何もない

先輩とのプライベートな会話の内容も、上司にミスを指摘されているときも、お客さんのクレームを受けているときも、同じフロアで仕事をしている人々に全て筒抜け!!

他の人も同じことを思っていたのか、携帯電話を支給されている人はよくわざわざ廊下まで出ていって電話をかけていました…

本当はデータが入っているPCの前に座って電話をするのが一番いいんですけどね。

また、わたしの在籍していた営業部内で話している個人的な会話はすべて他の部署の人に聞こえていたので、「営業部の人たちのことは全て知っている」と豪語する他の部署の人がいるほど…。

そしてそういう噂好きの人は他のフロアの人たちにまでその話をしちゃうんですよね。

1人の人にちょっとプライベートな話をしたら、数ヶ月後には社内全員がそのことを知っていたということもありました…(怖いですね)

毎日公開処刑!叱責は周りの人にも悪影響

オフィスが必要以上に静かなせいで「誰かに仕事の質問をする」「客先に電話をする」「鳴った電話を取る」「上司に報告する」「同僚とコミュニケーションを取る」全てがおっくうになり、行動するのが何歩も遅れてしまいました。

静まり返る真っ昼間のオフィスで、上司にすごくプライベートな質問をされてそれを周りで仕事をしていた人全員に聞かれるという公開処刑をされたこともあります…。

また、わたしが直属の先輩にいびられていたときの話なのですが、先輩はわたしが何をしても気に入らなかったようで、毎日オフィス全体に響き渡る声で彼女に叱責されていました。

周りの人はそれを聞いて「ダメな後輩だな…」と思っていると考え、わたしは毎日つらい気持ちでした。

ところが実際は「先輩があなたを叱るきつい言葉を聞いていると同じくつらい気持ちになる」「あの人の言い方は不快だ」と言ってくださる方がたくさんいたのです。

つまり静かなオフィスは他人のネガティブな感情を関係のない人にも撒き散らしてしまうということですね…。

あと企画部の人が「営業さんの電話の内容が丸々頭に入ってきて自分が今まで何をしていたか忘れる」とも言っていました。

静けさの弊害は多いんですね。

会議室がいつも埋まっている

こんな状況を嫌がっていたのは私だけではなかったので、みんな少しの用事でも会議室を予約してその中で話をするようになってしまいました。

おかげでほんとうに大事な会議の時に場所が取れないなんてことも。

もうすこしザワザワしていれば、席で話せるのに。

雑音あふれるオフィスにするために立ち上がったわたし

私は耐えきれず、思い切って会社の偉い方に直々に提案をしました。(若い方の意見にも耳を傾けてくださるお偉いさんと関わる機会が多かったので出来たことです。)

BGMはいわゆるヒーリングミュージックというもので、川のせせらぎや鳥のさえずりに決まりました。

自分の意見が上の人の会議で承認、実験的にBGMが流され、その感想を全社アンケートをとり、その結果が共有されるところまでの一部始終を見ることが出来ました。

アンケートを取る前から社内の先輩方に「BGMどう思う?」「誰が始めたんだろうな?」「変な音だよね笑」など様々な意見を聞き(社内では匿名ということで意見を出したので私の意見ということは大変の人は知りませんでした)、ドキドキしながら全社アンケートの結果がまとめられたURLを開きました。

「全社アンケートの結果、肯定的な意見と静かな環境がいいという2つの意見があったので、間を取ってごく小さい音で流します」

…あれ?というか今BGMかかってる?耳を澄ませないと音が聞こえない!!!

これ全然意味ないのでは!?

こんな調子だったので、オフィス環境は大きくは改善されませんでした。

何もないよりは気が楽になりましたが…!

クリエイティブ職の方々の中には「し〜んとするくらいの静けさがいい」という方もいたようです。

職種によって感じ方がぜんぜん違うのは頷けます。

転職するとき、オフィス環境に関しては慎重になった

ちなみに転職する前にもサイレントオフィスかどうかを一番心配していたので、面接に赴いたときには「オフィスを覗かせてください」とお願いして見せてもらっていました!

ちなみにその後の職場は有線で常にBGMが流れていたので、同僚とも仕事や雑談など話がしやすいし、周りの雑音も多少はかき消されるので集中できました。

 
新卒時の面接のときは何もわからずただ相手に従うばかりでしたが、仕事を経験して転職となるとみるべきところが多少は意識できるようになりました。

わたしのように新卒の会社で合わない職場環境に当たってしまうこともあると思います。
そんな時は第二新卒特化の転職サイトで転職を考えるのも一つの手だと思います!

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