こんにちは!
今日はわたしの小話シリーズで、昔働いていた日本企業で目の当たりにした、興味深い出来事を紹介したいと思います。
ちなみに、”興味深い”と表現していますが、残念ながら人によってはそれを”日常”と呼ぶのかもしれませんね。
少なくとも、社会経験が浅かった私にはこれらの経験は「なんだこいつら(驚嘆)(疑問)(薄ら笑い)」という印象でした…w
残業編〜1番偉いのが会社で、2番目が国です☆〜
ここって立憲国家だよね?法律を簡単にスルーしてくる
日本の法律にのっとると、残業には割増賃金がつくはずです。
深夜になればなるほど割増額は大きくなりますよね。
この会社は、勝手に残業代を出す上限時間/月 を会社側で決めて、それ以降は割増賃金どころか、給料が支払われないというトンデモ仕様でした。
いや、ちょっとわかりづらいんですけど…ある意味残業代も払っているし賃金割増もしているんですよ?
ただしひと月あたり何時間までの残業にならくれてやる!それ以上はどんなに仕事があってどんなに働いても1円も払いません♡という感じ。
だから毎月その上限を越さないように働けば、きちんと法律を守っている会社に勤務していることになります。
でもそんなことしちゃう程度の低い会社が、社員の仕事量を適切に調整できると思いますか?
そんなわけないよね〜ww
みんな余裕で毎月無賃金労働をしていました。
ちなみに同業他社では、3年以上働いたらこの仕様が適用されるらしい。
だからどうしてそんなに巧みにモチベーション下げようとしてくるんだよwww
あ、わたしのいた会社は肩書がつくと残業代は一切出ません。全然実権のない人も妙な肩書をつけられていたなあ…。
こういうこと言うと「残業代が少しでも出るだけいいじゃん」と言ってくる人もいますが、その人にも怒るべき相手は君の会社だからねって言いたくなる。
労基に目をつけられたことでなぜかブラック化が進む
これは全国各地の会社で行われていそうなんですが…。
その会社で働いている時、匿名で長時間残業や残業代未払いの報告が入ったと労働基準監督署より連絡があり、注意や調査を受けるということがありました。
長時間勤務はおろか、勝手に残業代を出す上限時間を会社側で決めて、それ以降は割増賃金どころか「給料なし!」とかおっしゃっている会社だったので労基が来るのは仕方ない。
でも、労基の注意がされたことにより、その日から全社員に「タイムカードの改ざん」が指示されたのです。
100人くらいいる会社だったのですが、その社員全員に「労基に叱られるから」という理由を堂々と掲げて改ざんを指示できるってすごいですよね〜その精神見習いたいわ?
それから毎日改ざんの手間がかかるので業務量が増えてブラック化に拍車が掛かるようになりました。
何時間も時間がかかることではないのですが、毎日必須の業務になってしまった上に残業申請の紙が手書きだったので(頭悪すぎる)、とても時間がかかりました。
毎日の積み重ねって結構な量になりますから!
それにしても、「法律違反」をするために仕事増やされ、場合によってはその分の時間も無賃金になるってバカバカしすぎでしょ…。わたし前世でなんか悪いことしましたっけ??
そして社員の怒りの矛先は会社に向かったと思いますか?労基署に向かったと思いますか?
ちがいました。匿名ではあるものの、勇気を出して労基署に助けを求めた人、つまり労基署にこの会社のブラック状態を連絡した人でした。
もちろん匿名なので誰かということは分からないのですが、一部の社員は「余計なことしやがって…」と憤っていました。
怒りの矛先が間違っているように思えるのはわたしだけでしょうか?
長時間労働が常態化していると、会社の中が自分の全世界になってしまうので、信用する順位がおかしくなってしまうのかもしれませんね。
帰宅時間編〜帰宅は悪いことなんだよ?〜
定時に帰ったのに叱られる
ちょw定時の意味をちゃんと辞書で調べてきて欲しいwww
っていうか定時ぴったりというわけでもなく、なんなら定時の20分後くらいに会社を出たんです。
そしたら上司から電話がかかってきて「なんでそんな早く帰ってんのぉ…!」って叱られました。
この上司こそが典型的な名ばかり管理職で、わたし以上に会社にこきつかわれていたのですが、いつも外回りから帰ってきて「やっと部下に進捗を聞ける!」と思ったら部下みんな帰ってる〜!?!?
みたいなことがよくあったので、そこイラだちからの言葉だったと思います。
気持ちはわかるけどね、だから怒るところはわたしじゃなくて会社ね?
帰るのを誰にも見られたくない人たち
これは衝撃だった。
すごくはっきりと、帰るのを他の社員に見られたくないと言っている人たちがいたんです。(わたしより20歳以上も上の方々もですよ?)
夜も更け、顧客の電話も鳴らなくなり、シーンとしたオフィスで残業を行っている社員たち。
こんな時間から顧客訪問はありえないし、カバンを手に持った瞬間帰宅するのだと分かりますが、静かに歩けば案外バレません。(いやそもそもバレるバレないの話でもないんだけど)
帰るのを他の社員に見られたくないと言っている人たちは、「冬はコートを羽織ったり手で抱える動作があるから、それだと確実に『こいつもう帰るんだ』と気づかれるし嫌だよね…」と言っていました。
彼らの中では「帰宅する=悪」という図式が成り立っていることがわかります。
決して「帰宅する=仕事がんばっていない=負ける」の図式ではありません。
彼らは働かされすぎて「正直頑張ってないと思われてもいいから休みがほしい…」状態だったのですが、それでも日によっては自分より長時間働かされている人がいる。
その人に不公平感を与えてしまうと人間関係が悪くなるだろう…っていう感じです?
30歳とか50歳過ぎて、そんなことで悩む人生は窮屈そうでわたしは嫌です。
でも平日夜も休日も会社に拘束されているせいで、その小さな世界しか居場所がなくなった人たちにとっては、その自分の小さな世界が全てだから死活問題ですもんね。
それに自分より働かされている人に対して「先に帰って申し訳ない」という気持ちもあるのでしょう。
心優しく肩身狭く小さな世界で生きる人達に涙が出そうでした…。
とかって今は上から目線で語っているけど、わたしもこの人達ほではないにしろ、その気持ちは当時わかりました。
会社が適切に仕事を振ったり人を増やして負担軽減をすれば、こんな気持になる人はいなくなるはずだから、長時間働かされている人は本当にとばっちりでしょうね…。
残業代も出ないのに業務量増えるって地獄じゃん、その人前世でどんな悪い事したんだよ。
人を嫌う理由が「定時に帰るから」
上記の「帰宅=悪」論にはもう一つのタチの悪い出処がありました。
会社が適切に仕事を振ったり人を増やして負担軽減をしないせいで、残業代もないのに業務が多く振られてしまった人の中の一部が、
「あの人嫌いなんですよねー早く帰り過ぎだっつーの。」なんて言い始めるのです。
人を嫌う理由が『早く家に帰るから』!!!!衝撃!!!!
別に早く帰宅する人が仕事をしないわけでもない、というかそもそも悪口を言われた人と言っている人は業務上何の関わりもない人同士でした。
つまり「俺も早く帰りたいのにお前だけ先に帰りやがって…」てことですね。
いや、だから会社に怒れよwww
まあ残業代がもらえないならそういう気持ちにも拍車がかかるし、そもそも残業代をどれだけもらえたとしても早く帰りたいよね。
こんな愚痴を飲み会の度に聞いていたら、「早く帰る=悪」っていう考え方になってしまいますよね…。
もちろん早く帰る人が悪いのではなくて、マネージメントの教育が遅れている会社が悪いとわたしは考えています。
でもそうなっているのはわたしたちが声を上げないせい、というのもあると思う。
根は優しい人が多かったので、その人達が苦しそうなのは見るに耐えませんでした。
でもだからこそ会社になめられてしまっていたのかも…。
(っていっても毎年十何人も辞めていってるんだから気づけよwwwという感じもした…。)
会社が自分の中の全世界になったらもう終わり
もちろん全員じゃないけど、この会社にいる人達は会社が世界で、家庭は食べ物(ほっておいて気づいた時や自分が食べれる時に食べる存在、みたいな事が言いたい)、国とか自分の時間・趣味はそこらに咲く花のごとく、気にしないし触れない。
というように私には見える時がありました。
でも本当は会社こそ、自分で選んで食べるも残すも自分次第っていう存在であるべきですよね…。
もちろん趣味や家族についても優先順位は人それぞれあるでしょうけど。
仕事が優先順位一番でもいいと思うんですけど、それは自分が望んだ場合だけであってほしいものです。
こんな日々を過ごしたわたしは(もちろん他にたっくさんの理由があるけど)、この会社を後にしたのでした✨
せっかく生まれてきたのにわざわざ不幸に向かって突っ走る必要ないでしょと思ったし、この人達みたいにこの会社が自分の中の全世界になる前に辞めたいと思って…!
っていうかシンプルにいくら金をもらっても残業なんてしたくないからな???
もうこんな会社やめようぜ
この会社が嫌すぎて朝夕の通勤時に雑誌感覚で転職サイトを開いていました。
色々なところに登録しまくったけど、いちばん使いやすくて使いやすい、女の子が好きそうな仕事が多くてみてるだけでも楽しいのは
でした。しかもこの子のおかげで残業のない会社に転職できたのよ。
でも、転職先を自分で探すのめんどくせえ、自分のことよくわからねえ、もう直で話したほうが楽だわ!
っていう人はコンサルがいいと思います。
ウズキャリは20代専門だから安心。(わたしは20代専門じゃないコンサルに行ってひどい目にあったことがあるよっ)
スキルがあれば給料が高いのは(特にIT)周りの友人から確認済みだし、フリーでも生きていける可能性あります。
わたしはIT志したけどあってなかった。でも合っているなら絶対に勉強して幸せになって欲しい。
自宅でフリーは結構大変なのでとりあえず会社で下積みは必要だと思う。
でも数年我慢すればもしかしたら、家で一人で仕事ができるようになるかもしれないということです。