こんにちは!☆
私が会社で働いていたときに辛かったこと、めちゃくちゃたくさんあったのですが、そのうちの一つがオフィスの机の配置の仕方です。
日本の伝統的な「島型」配置とは
私が過去に働いたどの会社でも、日本のオフィスでは一般的な「島型」で配置されていました。
顔を向かい合わせて机をくっつけた状態です。
この配置のメリットについてプロダクトデザイナーの野呂影勇さんの文章を下記に引用させていただきます。
このようなレイアウトを採用する利点の1つは、電話機が少なくて済むことである。この場合は机の角同士が合わさる3カ所に合計3台で足りる。かつて電話機がまだそれほど普及していなかった時代には、非常に便利なレイアウトであったと思われる。またワーカー同士が互いに向き合って顔を見合わせているため、グループ内で情報が行き渡りやすいというメリットもある。情報の点で親密なグループを作ることが可能になる。…<中略>…ピラミッド型の階層構造そのものがオフィスレイアウトに表現されているというのは、便利なことである。例えば、その会社に入ってきた外部の人はオフィスを見れば上司がどこに座っているかすぐに分かる。これは優れたシステムと考えてよい。だからこそ日本では長いこと、この島型に慣れ親しんできたのであろう。
他にも色々とメリットは有るのでしょうが、
・電話機が少なくてOK
・グループ内で情報が行き渡りやすい
・上司がどの人かすぐわかる
とのこと。
もう一つ私の意見ですが、省スペースという点もメリットとして大きいと思います。
ちなみにわたしの働いていた会社では全員に一つずつ電話がありましたし、グループで話すにもやっぱり全員が話を聞くにはそれぞれが遠く離れすぎているので結局会議室に集まっていました。
また、上司の席が角がわ!とか真ん中!とか決まっていないケースもあったので、今思えばあまりこの席次のメリットを一切享受できていなかった気がします。
そもそもオフィス自体がし〜んって感じだったので、グループで机を突き合わせていようといまいと、会話もしづらかったです。
そう、まるで一切会話をしない集団が意味なく対面で仕事をしている感じ…。
仕事中ず〜〜っと人の視線を感じる…
私の自意識過剰ということもあると思いますが、私がこの配置が苦手だった理由は常に人の視線を感じるからです。
もちろん目の前の人達も自分の仕事で忙しいので、正直私のことなんて一切見ていないと思います。
でも、上司及び先輩方に常に囲まれるという状況は気が気ではありませんでした。
とにかく想像力が働く。
「私サボってると思われていないかな…」
「いま◯◯さんに言われたこと聞こえてしまったかな…」
また、以前先輩にいびられていたことがあるのですが、その先輩にばーーーっときつい言葉を浴びせられた後の気まずさは、この机の配置だとより一層強くなりました。
また、上司が目の前の席に来たときは本当に仕事に集中できませんでした…
視線だけでなく、相手が視界の隅で動いていることもとにかく集中できない理由の一つでした。
わたしは「音楽聴きながら勉強」とか「テレビ見ながらごはんを食べる」というマルチタスクが苦手なので、目の前に人がいる状況ではテレビを見ながら仕事をしているようなものでした。
しかもその人達が仕事に関わる目上の人となるとよりプレッシャーを強く感じてしまうのでした。
というかそもそも近すぎない??
わたしは他人とこんなに近くで長い間対面で過ごすことなんて今までの人生で一度もありませんでした。
小学校までは給食の時間だけは机を対面にしてみんなでご飯を食べていた記憶がありますが、あくまでも給食中の数10分だけ。
しかも会社の場合は、学校の同級生とではなく気を使う立場の相手との対面。
しかも最低でも7時間ですからね。
休憩が外で取れなかったり、残業があればそれよりもっと長い時間…。
やっぱり視界の隅に何かがチラチラ…は仕事の効率を下げまくる
ウォールストリート・ジャーナルで
参考
仕事に集中できない? 視覚的ノイズも原因ウォールストリートジャーナル
という記事を読んだことがあります。有料記事なので全部読んでもらえないのですが…
この記事を引用した下の記事に、視覚に入るものの動きが、いかに私たちの集中力、分析力、創造力に悪い影響を及ぼしているかということについて、わかりやすくまとめられています。
参考
職場で仕事に集中できない理由は、案外複雑だったライフハッカー
この記事では、他の人と作業をする場所と、自分だけの作業スペースを用意することを勧めています。これは、狭い日本のオフィスではなかなか難しいことですね。
思い返せば、1つ目の会社では度々廊下の小さい机で自分の作業をしている人を見かけました。わたしもいつもその席を狙っていたなあ…。
ちょっとでもパーテーションがあれば精神的にラク!
目の前の人が完全に隠れなくてもいいから、すこしでもパーテーションというか、壁的なものがあればだいぶ安心できたのにと思います。
実はクリエイティブ系の仕事をする人だけにはパーテーションが設置されており、そこに自分の好きなものをペタペタ貼ったりしていて楽しそうでした。
自分仕様にカスタマイズできると「ここは私の場所!安心!」感が出て、仕事の効率も上がりそうです。
あのときのわたしはいつも居場所を見つけられずどこにいても自分の席にいてもビクビクしていたように思います。
ちなみに個人的にいいと思うのはやっぱり背面型…!
土地の広い欧米のオフィスでは机が大きなパーテーションでぐるりと囲まれて、完全に部屋みたいになっているところもあるのだそうですが、それはそれで不安になってしまいそうで…!
視界には入らないけど、上司や同僚の会話が若干聞こえる環境であれば、なんとなくの他の人の進捗がわかりますし、自分のすべきことが理解しやすそうです。
今は自宅で仕事をしているので、背面にも全面にも誰もいないですし、全て自分の好きなようにカスタマイズできるので、とても気が楽です…。
とにかく、あのオフィス環境にはもう戻れる気がしません…!
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